田舎図書館 バックヤードメモ
地方の片田舎の図書館。メモがわりに綴ってみたブログです。本以外の情報もあれこれピックアップ。
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ずっと前から知っていたような少女が
ページをめくり始めてすぐ飛び込んできた少女の表情。
馬にまたがり草原をかける6才の少女の険しい瞳。


草原の少女 プージェ (えほんひろば)草原の少女 プージェ (えほんひろば)
(2006/12)
関野 吉晴

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写真絵本というジャンルに入ると思う。
アフリカまで自転車で旅して行こうという著者のカメラに、その少女は収まっていた。

赤い頬。
日に焼けた肌。
父母の留守を祖母と守って暮らすモンゴルの少女プージェの様子に一気に引き込まれた。

世界は広いな。こんなふうに暮らす子どもがたくさんいるんだ。
テントを移動させて放牧を営む暮らし。水汲み。料理。
働くことを当たり前としている幼い少女。

どこか、懐かしく、昔から知っている少女のように感じた。

著者はその後も度々このモンゴルの地を訪れるが、その度にプージェの家族は過酷な運命に導かれている。
行方不明の父。
母の死。
そして。

ただ1冊のこの本の中で出会った家族に過ぎないのに、失われていく者を思うと目頭が熱くなった。
まるで、知り合いを亡くしたような気分になる。

居ながらにして、世界の事実を感じる。すごいと思う。
そして、写真絵本の持つ力はすごいと思う。

小学校中学年以上なら、じっくり読めば理解できる本だろう。






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植物系男子、かっこいいじゃん
図鑑じゃないです

有川浩さんの本は結構読んでいます。
ラノベなのりで、読めてしまう気軽さ、気持ちよさが、ちょっとやみつきかも。

植物図鑑植物図鑑
(2009/07/01)
有川 浩

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OLのさやかが、ある晩、行き倒れていた1人の若者を拾ってしまうとこから物語は始まります。
「咬みません。躾のできたよいこです。」
その一言に、つい。
拾ってしまう。

わかるなあ。そんなこと言われたら、「つい」って思っちゃう。

で、その男が全く文字通り、草食系男子なのです。

野の花や草に詳しくて、いろいろと上手に料理しては食べさせてくれる。
料理の描写が、「本当に作って食べる人が書いている。」と思わせる臨場感です。
野草のちょっと苦味のある豊かな香りが漂ってきそうな・・・。

・・・食べたい。焦る

最初は、もちろん、単なる同居人なんだけど、さやかは惹かれていきます。
彼の料理に。彼のいろいろに。

有川さんの作品は文章のテンポがよいので好きです。
口語体で語られるところなんかは、本当にラノベなノリだけど、歯切れがいい!!
「そうくるかっ!!」
って思わせる言い回しで、気もちよく読んでしまいます。

草食系男子に惹かれていく、男らしい?主人公さやかちゃんの心の変化が初々しくて、よいです。

なんか、私も、わらびとかぜんまいとか、摘みに行きたくなっちゃった。
今度春が来たら、せりも摘んで、せりご飯を作ろう。

野原の似合う相方を連れて行きたいもんです。




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目の前の何かに一生懸命になるってこと
来月は2つのブックトークを実演しなくちゃならないので、
今は本の仕込み中。
本>本>本>本>本>本

おすすめ本のリストに載っていた本を片っ端から取り寄せて読んでみることにした。

『なまけものの王さまとかしこい王女のお話』
ミラ・ローベ作
徳間書店


なまけものの王さまとかしこい王女のお話なまけものの王さまとかしこい王女のお話
(2001/06)
ミラ ローベ

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とにかくなんにもしないで、食事から身の回りの世話ぜーんぶを家来にまかせっきりの王様。
自分のことしか考えないお気楽王さまだけど、娘の王女ピンピのことは、すこぶる愛してる。
王女のピンピは元気いっぱいの女の子。王さまの自堕落ぶりを本当に心配して、一計を案じます。

さてね。
目的は、王さまの自立(!)なんだけど、そっちに仕向ける方法がおもしろい。
あの手この手を使うんですけど、ノーテンキな王様は、わりと素直に乗せられちゃうんですよ、これが。
その素直さが、かわいいというか、明るいというか。
なまけものなのに、憎めない王さまなんです!
自分でいろいろできるようになると、周りの見え方も変わってきて、王さまったら成長するんです。
その様子がまたかわいい!顔-しみじみ

小学校中学年くらいから、中身についてちょっと紹介してあげたら、あとは自分で読めると思う。

昔話の形式を踏んでいるけど、内容は結構現代の人間社会に当てはまるかなあ。
自分で動かずにメタボになっている現代人、この王さまってそのものだし。
なんか風刺的です。






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読み聞かせ世代が中学校入学
中学校の入学式。
新入生の顔ぶれを見て、うれしくなりました。

小学校1年生の時から、朝の読み聞かせをしてきた世代が、いよいよ入学。
毎週、或いは小学校によっては隔週で読み聞かせを聞いてきた子どもたちがいよいよ中学生。
「ホンを読まない」といわれる昨今の中学時代を、この子たちはどんなふうに過ごしていくのでしょう?

少しでも図書館に来てくれるといいな。
好きな本に出合ってくれるといいな。

1年生は朝自習の時間に毎日読書をするそうなので、できたらたまにはブックトークとかに行きたいなと思います。(先生の理解が得られれば・・・ですが。)

子どもたちと本をつなげる・・・私のささやかな野望をじわっと実践してみたいと思います。

たとえば、こんな本。
ちょっと大人になった君たちへ。
背伸びついでにのぞいてみない?
辛口のエンターテイメント。





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小学校の朝読み
忙しいけど楽しい日々

地区内の小学校で、朝読書の時間に読み聞かせを始めました。

自分的には、中学校での図書館の世話もあるし、小学校まで活動の範囲を広げちゃって大丈夫かなあ、と不安もあったんですが。

「鉄は熱いうちに打て!」というあれですかね、中学生くらいになってから本読みの楽しさを伝えるのって難しいんですよね。
小さいうちの読書体験の量と質が、あきらかにその後の読書傾向につながる・・・これは、何年間か図書の現場で見てきた現実です。
(もちろん、「絶対!」というわけではありませんが)

中学校でブックトークなどしてみても、やっぱり素地として読書体験を持っている子の方が伝わりやすいみたいですし。

そうなると、小学校や幼稚園で、いろんな本を読む体験を促しておかなきゃ・・・という流れになってきまして、そう、はまっちゃった感がありますね、これは。

楽しいですよ、子どもたちに読み聞かせるのって。
子どもたちのあの瞳がいいですねえ。
反応してくれる笑い声、ため息、表情、そのいろいろが新鮮。

図書館で、乳幼児を相手にし、幼稚園、小学校、中学校、と、活動の場を広げてきたわけですが、なんか、この頃、

『老人クラブ』
からのお声がかりもあるようで、
この先、どうなっていくんでしょ?


今朝小学校で、読んできた本。
   ↓




「あー、それ知ってるう!」
「後ろの本棚にある!」

と言いつつ、静かに聞いた子どもたち。
じわりとやさしさが心にしみる名作でした。


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プロフィール

田舎図書館司書

Author:田舎図書館司書
片田舎の小さな図書館で司書をしています。
学校図書館にも出向きます。
本のある生活を綴っていきます。
図書館をぶらり歩きするようにゆっくり、ゆっくり・・・。

窓から見える緑に深呼吸、今日もいい日になりそうです。



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